「一括査定ボタン」は、営業マンの御用ボタン

「あなたの家の価格、教えます」「複数の業者に依頼して適正な見積を」という甘い言葉。
しかし、あの「査定する」ボタンをクリックした後、あなたの入力情報は何に使われるのでしょうか?
あなたの個人情報は、物件情報、不動産営業マン(Bot含む)たちへ一斉配信されます。
送信ボタンを押して0.1秒後、あなたのスマホは「0120-」や「080-」からの着信でパンクします。そんな状況で「適切な判断」を下し続けることができますか。
「査定額」という「希望額」

一括査定で届く「5,000万円!」という威勢の良い数字。この数字に根拠は必要ありません。
そう、本当に彼らにとって必要なのは貴方からの「ぜひ売ってください」という意志です。
(適切に査定をした)A業者が出した3,000万円と、(根拠の薄い)B業者が出した5,000万円、B業者がどうしても目立ってしまいます。
不動産業界の「高預かり」

そうまでして彼らは何を狙っているのでしょうか?
ライバルより高い数字を出して、まず貴方と専任契約を結びます
彼らの査定額で売りに出しますが、相場以上の価格、おそらく売れ残ってしまう事でしょう。
「売れ残ってしまった物件」として安く売ります。
なぜ業者がこのような動きを行うのか考えてみましょう。
不動産仲介の仲介手数料というのは利益の源泉とも言えます。
そして売りたい人、買いたい人を自分で見つけることで利益を増やすことができます。
悪い物件だから売れ残ったのではありません。悪い条件だから売れ残ったのです。
価格を下げることで悪い条件から良い条件へと変わり、買い手も現れ業者は両手仲介が行えるということが発生します。
*両手仲介とはインセンティブの二重取りのことです。
「査定額が高い業者 = 腕が良い」という誤解をしていると、大きな失敗につながる可能性があります。
解決策:一括査定ではなく、自分で調べる

一括査定には危険があるというお話をさせてもらいました、では何が良いか?
一括査定をしたいと思った動機には、信頼できる業者がいないので、多くの業者から見積もりを出してもらいたいという背景があるかとも思います。
その結果、全てがデタラメな事を言われ、自分は情報だけ渡して何もわからなかったという可能性があります。
レインズという不動産業者のみが使えるデータベースが存在します。
これを物件を売りたい、一般の人が見ることはできません。
しかし、REINS Market Informationでは実際の売買記録が公開されています。
これは実際に売買された価格になりますので、こちらで価格の根拠を確認しましょう。
そして「希望値」を出します。
SUUMOなど、一般で見られるサイトで構いません。貴方の物件の似た条件の物件(ライバルですね)の価格を確認します。
その価格よりも上がいいか、下でもいいかなど、考えを持って、特定のお店(地域密着、大手)などに個別に依頼することです。
まとめ
不動産の相場感覚というのは一般の人にはわからないものです。
業界人ではないからというのは当然ですが、こと仲介に置いては情報を全て見せない事が利益の上昇に繋がるからです。
一般公開されたデータを活用し、自分で動くことが最大の自衛策、そして自分の利益を守ることができるかもしれませんね。

